南会津のジムニー乗り

南会津をジムニーで駆け回る。地域おこし協力隊の男の話。

田舎の自然は、近くて遠い。

こんにちは。

 

先日久しぶりに飲み会があって

はりきって参加したら見事にダムが決壊した”南会津ジムニー乗り”です。

 

さて、今回は田舎についての話です。

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僕が住んでいる 南会津町 伊南地域 は

写真を見て分かるよう、控えめに言ってド田舎です。

 

最寄りのコンビニに行くよりも、登山道の方が近い場所。

動物園に行かなくたって、家から5分で猿に会える場所。

 

つまり、自然がすぐそこにある場所です。

僕は、そんな南会津の環境に惚れて移住しました。

だから、週に5日は釣りに行くし、月に2度は山に登ります。

 

そしてその度

「この辺に住んでいる人は、いつも自然の遊び場があったのか〜。うらやまし〜。」

なんてボヤーっと考えていました。

 

しかし

 

最近になって、この考えが間違いだったことに気付き始めています。

 

というのも

職場の方々や、地域の方とお話していると出てくるこの話題。

 

「この辺の人達、特に子供達は釣りしねえんだよなあ。」

 

最初は”は???”って思ってました。

 

こんなに最高な川があって、山に入れば無数の沢が流れているのに

釣りをしないとはどういうこっちゃと。

 

 

だけど、落ち着いて考えてみるとそうかもしれない。

 

僕から見れば、南会津の自然は「遊び場」だけど

地元の人にとって南会津の自然は「生活の場」。

 

自分の生活と近すぎる自然って

その存在が当たり前すぎてなかなか注目されない気がします。

灯台下暗しってやつでしょうか。

 

現に僕がそうでした。

 

大学進学で移住した北海道の釣りスポット、山遊びスポットはかなり把握している。

自然を活用する任務で移住した南会津の遊び場も、かなりのペースで発掘している。

 

だけど

 

地元青森の自然って、正直海釣りスポットくらいしか知らない。

というか釣りという趣味を持たなかったら、本当何も知らないと思います。

 

 

そして、この”近くて遠い自然”現象は

年代によって差があることもなんとなくわかってきました。

 

 

僕の親世代(40〜50代)の方に話を聞くと

少年時代はよく川に魚を突きに行ったり、遠足で山に登ったりしていたそう。

だから、思い出の場所もたくさん知っているし、遊び方も熟知している。

 

だけど、最近の子供達は

先に述べたように、自然の遊び場をあまり知らない。

すぐそこに最高の自然があるのに。

 

おそらくその根底には

安全規制の高まり(子供だけで川に行くな!)とか

ゲームの普及、親世代の子育て方針の変化等があるのでしょう。

 

しょうがないっちゃしょうがない。

 

だけど、ものすごく勿体無い。

 

学校が終わったら半袖短パンで遊びに繰り出し

全身どろんこで帰ってきて母ちゃんに叱られる

 

こんな生活ができるなら

絶対にそうさせてあげるべきだと思うんです。

 

現に僕がそうやって育って

「最高の少年時代だったな」と感じているから。

そしてその影響で、現在の仕事に巡り合っているから。

 

 

だからこそ、ここで地域おこし協力隊の出番かも??って最近強く感じます。

 

 

南会津町に縁もゆかりも無い僕だからこそ

価値を感じられる自然があります。

 

そんな僕が何かアクションを起こすことで

地元の人達にとって”近くて遠かった”自然を

少しでも”近くて近い”自然にすることができると思っています。

 

 

そして特に、釣り人というのは土地への愛着が強い。

 

 

「ここは俺だけの秘密の場所」だとか

「雨が降ったらこのポイントが釣れる」とか。

 

幸い僕は、釣りに魂を売った釣りバカですので

子供達や地元の人たちと自然の距離を近づけるためにも

 

釣りを活用して面白い活動ができないか模索中です。

 

コロナの影響でかなりの制限を受けている地域おこし協力隊1年目ですが

できることを必死に、そして自由に取り組んでいこうと思っています。

 

少し真面目に書いてみました。

ありがとうございました!