地域おこし協力隊って結局なんやねんのお話。
ジムニーのお話はいったん置いといて、今回は僕のお仕事についてちょろっと書いてみます。
僕は現在、福島県南会津町の地域おこし協力隊として活動しています。
家から海までチャリで5分の環境で育ち、物心つく頃には釣りバカに成長。
高校卒業後、もっと自然と遊びたい(釣りがしたい)&教員免許が欲しいという理由で
北海道の某大学に進学。
大学4年。まわりのみんなが就活が始める時。
完全にアウトドアにとりつかれた僕は、自然の中で生きたい気持ちが抑えられず。
自分自身で、新たなアウトドアの活用に挑戦できる職はないか模索するも、
そんな都合の良い仕事はあるはずもなく、路頭に迷う。
町中をウロウロした結果、この町の環境に一目惚れして移住を決断。
たくさんの方々のご協力のおかげで
「アウトドア・スポーツツーリズム」
のミッションの元、地域おこし協力隊として採用していただき、
兼ねてから挑戦したかったミッションを達成するため、町中を駆け回っています。
直近の活動としては
・町にある山の登山道調査(倒木の除去、登山道の安全性の確認)
・豪雨災害で破損した川沿い遊歩道の整備活動 などなどです。
本来であれば、町のお祭りや行事、各種イベントに参加して
たくさんの人とお話をしたかったんですが、なんせコロナの影響で軒並み中止。
できることを探し、いろいろなところに出没しては、情報を吸収している毎日です。
そんなこんなで、現在のぼくの職業になっている「地域おこし協力隊」。
ただ、ネットで”地域おこし強力隊”と調べてみると
堅苦しいこと解説がズラーーーーーーっと並んでいて
「いや、結局なんやねん」ってなることが多いような気がします。
なので、実際に地域おこし協力隊として活動して2か月経ったぼくが
実体験をもとに、できる範囲で実情を書いていきたいと思います。
1.地域おこし協力隊の概要
地域おこし協力隊の概要を超ざっくりと説明すると
”人が減り、おじさんおばさんしかいなくなった地域を、地域外からの助っ人がなんとかする”
ってことです。ほんと超ざっくりですけど笑
そしてそして
いろいろな場面で言えることだと思うのですが
自分の身近な問題の解決策を練る時って
”一見全く関係ない立場の人から面白い解決策が生まれること”が多いように感じます。
地域おこし協力隊においても根底にはその考え方があって、
例を挙げれば
Aという地域に対し、地元の人は
「こんな場所、山と川があるくらいで、本当に何にもないよ・・・」と捉えていても
他地域の人から見れば
「この場所は、素晴らしい山と川があるから、いろいろなことに挑戦できるのでは??」
というように、地元の人には無い視点で考えることができ得ると思うんです。
つまり、地元の人にとっては当たり前のことが、
他者にとっては非常に価値のあることだったりするんです。
この活動を、本気でやってみようぜってのが、地域おこし協力隊の任務だと思ってます。
他には似た例が無いような、興味深いお仕事ですよね。
そして、活動の最長任期は3年間です。
3年間で、地域の課題を見出し、改善していこうというのが、地域おこし協力隊の概要です。
2.実際の活動内容
活動内容については、実際のところ十人十色です。
例えば、地域の伝統文化を継承する役割を担う隊員は
自身で文化を学んだり、魅力を発信すること。
最終的には、自分が文化の後継者になることが主な活動内容になります。
また、僕のように、他地域からの訪問者を増やしたり
自然の魅力を再発見することが役割の隊員は
町中を駆け回ってまだ見ぬ自然を発掘したり、アウトドアガイドに挑戦してみたりする事が
主な活動内容になります。
ですので
「ぼくは・・・・が大好きだ!!」とか
「この分野なら誰にも負けないぞ!!」というような強みがあれば
地域おこし協力隊はこれ以上ないお仕事になります。
ただ
裏を返せば
”あまりやりたいことがない人”とか、”とりあえず田舎に住んでみたいような人”は
おそらくお仕事で路頭に迷います。
地域おこし協力隊は
世間の一般的な仕事のように、自分のすべき事が提示されるわけではないので
自分で興味があること、意欲を持って取り組めることがなければ
何をすればいいのかが分からなくなってしまうと思います。
ですので
単純そうで意外と複雑なのが、地域おこし協力隊というお仕事だと僕は考えます。
3.地域おこし協力隊のお金事情
この点に関しては、地域によって実情は様々ですので、はっきりしたことは言えませんが
おそらく、お金は厳しい生活になる場合がほとんどだと思います。
僕がこれまでに調べた例をまとめると
手取り13〜16万円/月が大半です。(予想にすぎませんよ)
しかしながら
自分がやってみたいこと、興味があることに挑戦できて
毎月お給料がいただけるという条件は、非常に魅力的だと考えています。
あと
田舎に来ると、お金を使う場所がありません。(趣味等は別ですよ)
僕も、大学時代は毎日コンビニでご飯を買っていましたが、
ここ最近は月に一度行くか行かないかまで利用頻度が減りました。
や、というか最寄りのコンビニまで車で40分なので行く気が起きません。
ですので、金銭感覚は
都市部のそれとは全くちがうものになります。
「もう少しもらえるなら嬉しいけど、別にしんどくはない」
っていうのが僕の今のところの感想です。
(単身での感想ですので、配偶者やお子さんがいる方は相当厳しいものがあると思います)
まとめ
以上が、地域おこし協力隊として2ヶ月がたった僕が語れる内容です。
多分これから先、いろいろな新しい発見があり
もっとディープな、地域おこし協力隊の実情に直面するかと思います。
現場のリアルと向き合い、少しでも地域の力になれるよう
自分が選んだ職業を全力で全うしていきたいと思います。
そして、この恵まれた環境を、精一杯楽しみたいと思います。
長々と失礼しました。
ありがとうございました!